クラヴィスが破産したというニュースで震撼させられた方が数多くいらっしゃるのではないですか？
債権者説明会は
８月２９日に大阪市北区中之島１の１の２７の「大阪市中央公会堂」
９月５日に東京都新宿区霞ケ丘町７の１の「日本青年館」で開かれます。
破産管財人室コールセンターは０６・６３５６・３３８６（平日午前１０時～午後５時）。
クラヴィスは７５年７月に「リッチ」として設立し、２０００年に消費者金融大手、プロミスの子会社となりました。２００４年３月期に年商約３７８億円を計上しましたが、２００７年３月期には約２７４億円の最終赤字を出しています。
貸金業としての登録を廃止したのは、「タンポート」に商号変更しちゃ後のことで、プロミスが消費者金融、ネオラインキャピタルに全株式を譲渡しています。２００９年に現商号株式会社クラヴィスに変更しました。
１２年１月に消費者金融、バッカスの子会社になり、債権者は、関東で約１５万人、近畿で約６万２０００人、北海道約３万７０００人。１１０件の過払い金返還訴訟を抱えているということなんです。
その消費者金融のクラヴィスが大阪地裁に自己破産を申請して破産手続きの開始が決定舌分けです。
負債総額は約３２６８億円と債権者数は約４６万人とのことですよ。
（内過払金返還請求権が３２１９億６７４９万円、一般破産債権が４９億２０４９万円）
ヤバクないですか？この金額。
当時日本一の消費者金融としては武富士に次ぎ過去２番目の大規模倒産ということになったみたいです。
（東京商工リサーチより引用）
「当社の前身は、消費者向けの小口融資を全国的に展開していた旧：「リッチ」。
その後、同業との合併などを経て（株）ぷらっとに商号変更。
個人向け無担保ローンの新ブランドを導入するなどして
平成１６年３月期には年商３７８億４００万円を計上していた。
しかし、出資法の改正に伴い上限金利引き下げの実施によって
事業環境が厳しくなり各既存店舗の統廃合を進めた。
更に同業大手が全国に設置する自動契約機と
ＡＴＭ機を有効活用しコスト削減にも努めていた。
ただ、その後も、グレーゾーン金利廃止の影響が大きく、
過払い金返還引当を計上したことで
１９年３月期には２７４億７１００万円の最終赤字を計上。
これ以降も継続的な引当損が発生するなかで
１９年９月末には全店舗を閉鎖し、
貸付債権は他社に譲渡して債権管理業務に特化していた。
今年に入り、エルピーダメモリに次いで２番目の大型倒産となった。」
（引用はここまで）
グレーゾーン金利 過払い請求 多重債務 借金苦
この倒産により、過払い金請求している債権者には過払い金が大幅減額される可能性が高いとみられています。破産管財人の小松陽一郎弁護士は「ほとんど財産が残っていない状態で、返済できる見込みが立っていない」と述べました。
債権者は辛い思いをして過払請求に望んでおられると思いますが、その努力が徒労に終わろうとしています。タイミングが遅すぎたといいますか、人それぞれ事情があると思いますが、約３２１９億円分が過払い金の債権はどうしようもない途方な金額なわけです。
わずかではあると思いますが、行使できる限りの最大限の権利を使って下さい。
まだの方は、お近くの弁護士さんに早急にご相談されて下さい。知らないことは罪でありますよ。それぞれが学ばなければいけません。
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2012-07-05 |
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